ふと、少女の後ろの本棚に目が入る。
他の棚よりも綺麗に整理されていて、
そこに飾られた本は特別だってよくわかった。
「・・・気になる?」
少女は、興味深そうに僕の顔を覗き込む。
「お目が高いね。
そこに飾ってある本は、当店のオススメだよ」
少女はおもむろに本棚から一冊抜き取ると、
大事そうに胸に抱えた。
「これがキミに見てほしい、一番の本なんだ」
透き通った、ビー玉のような声で少女は言う。
その声があまりに綺麗だったから、
僕は、少女が抱えた本から、
目が離せなくなっていた。
個人サークル『colorleaf』としての活動記録、
及び作成した本の紹介ページになります。
もし興味を持っていただけたなら、
詳細はメールでお尋ねいただけると幸いです。小説『After・・・』
文:シュロしん/絵:iroha
学園・青春
文庫本60P/500円
僕たちは、馬鹿だ。もう、どうしようもないことなのに。どうしようもないことばかり、
いつも後悔してしまう。突然届いた、色葉からの手紙・・・これは、色葉がいなくなった“あと”の物語。シナリオ『After・・・』のノベライズです。
第四回文学フリマ大阪さんにて
お披露目させていただきました。
精一杯心を込めて書いた、大事な作品になりました。